カードローンでも借り入れを検討しています。カードローンの利息を見ていると5%くいから20%くらいまで幅が大きいのですが、金利はどのようにして決定されるのでしょうか?
できれば低い金利で借り入れる方がいいわけですが、勤めている会社などの信用によって変わるものなのでしょうか?借り入れ金額によって変わるものなのでしょうか?ご存じの方がおられたら教えて下さい。よろしくお願いします。
カードローンの金利の差はなぜ?
金利の差が大きいのは気になりますよね。これは「利息制限法」という法律によって定められている利率です。利息制限法によると
元本の額が10万円未満の場合は、金利は20%
元本の額が10万円以上100万円未満の場合は18%
元本の額が100万円以上の場合は15%
と定められています。基本的に金融機関はこれに従って金利を取っています。これ以上の金利は違法となり支払いは無効となります。あとは、利息制限法で定められた利率の範囲内で会社が決めているものですね。ちなみによく耳にする過払い請求というのは、この利息制限法で定められた金利よりも高く取っていた金額を返還してもらうということですね。(参考ページはこちら→過払い請求で払い過ぎを解消)
勤め先や収入などから返済能力を想定して決められていると思います。会社側も貸し付けの金額が低いと金利を上げておかないと利益が出ませんし、貸し付け額が大きいといくら金利が低くても金利で付く額も大きくなるので、そこのバランスを調整しているとも言えますね。
カードローンの金利に金融機関によって差があるのはなぜ?
カードローンの金利に金融機関によって差があるのはなぜ?と疑問に感じた人もいるでしょう。そう思ったのなら、まず決定要因については理解しておく必要があります。金利とは資金調達コストで、具体的には利息を計算するための指標です。利息は何に使われるのかというと、これはカードローンを運営するためのコストとリスクプレミアムが主なもので、それに金融機関の利益が上乗せされています。
金融機関は融資を行うために多くのコストを必要とします。人材も必要となりますし、ATMを設置する事も必要となります。これらは利息から捻出することになります。ですから、経営の無駄の多い金融機関では、利息も多く必要とするために金利は高くなりがちです。インターネット上でサービスを提供している金融機関が、比較的低く設定しているのは、経営のコストを安くできるからです。
(⇒カードローンはATMでどんな事ができる?)
もう一つはリスクプレミアムです。金融機関の利益は利息収入ですから、もしもすべての債権者がきちんと返済をすれば、金融機関は利息を受け取ることができる分だけ利益を増やすことができるでしょう。しかしながら、実際には返済できなくなる人もいます。返済ができなくなる人が発生すれば、それが損失につながりますから、この損失を埋めるために他から利息を多く受け取らなければなりません。ですから、返済可能性が低い人からは多くの利息を受け取らなければなりません。これがリスクプレミアムと呼ばれる部分です。
銀行は審査が厳しい傾向がありますが、審査が厳しければ返済可能性の高い人ばかりを集めることができます。そのために、リスクプレミアムを小さくすることができますから、金利を下げることができるのです。消費者金融は審査がゆるく、そのために返済可能性の低い人が審査に通りますから、リスクプレミアムを高く設定しないと経営を成立させることはできません。そのために、消費者金融は金利が高い傾向があると考えられます。
【参考ページ】
銀行と消費者金融の違いはどこ?